さるの目はいつも、なんだかとても哀しそうだ。
ひと以外の動物はわらわないから(ちょっとは笑っていることあるのかな)、目だけをみると、感情といったものはどこにもなくて、かといって、空洞というわけでもなく。しいていえば、せつない目をしている。遠藤周作の短編だったか。名前も忘れてしまったけれど、主人公が、動物園の猿に恋愛感情を抱かれる(妄想だったか)。というのがあって、それがどうしてかとても哀しい感情とともに記憶されている。
今日聞いたはなしにやけにざわっとして、確かめたくて、ある版画家さんの作品をひっぱりだしてみた。
やっぱりさるは、せつない目をしてた。
この版画家さんは、望月計男さん。鵜の木のギャラリーhasu no hanaで、ひとめぼれした展覧会。次回を楽しみにしていたら、80を目の前にして逝ってしまわれたそうです。
望月さんの画集は、hasu no hanaで予約販売しているそうです。わたしも買います!
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