2018年8月23日木曜日

Eye of the Tigerの日々がはじまりました

あれです。ロッキーが筋トレするときの曲「Eye of the Tiger」が脳内ループしているのですよ。
陽は当たらないけど、ひたすら筋力を育むとき....なんですね、いま。

おおかみシリーズ一作目の試刷りが思ったようにいかなくて落ち込み、頭を抱えましたが、なんとか気持ちを立て直して、この曲とともにおきああがったああ...!
というイメージ...あくまでイメージ。実際には聴いてません...。

11月に池袋の老舗映画館シネマロサで、短編アニメーションの上映がありますが、それまで展示の予定がないので、ずっと保留になっていたこのシリーズを、仕事以外の余裕の時間をできるだけ捻出して仕上げていきたいです。
盛り上がる曲は、ほかにラヴェルの「ボレロ」もですね。あー、やる気しないなあ。っていうときに、ボレロのじわじわくる盛り上がりとともに、あれれ?ってかんじでいつのまにか机にむかい、最後のブラスのときにはもうしっかり絵筆をにぎっていたりします。
刷りのときは、よくベートーベンのクロイツェルソナタをかけます。
インクを拭きとるときのリズムにとてもよくあいます。


2018年8月16日木曜日

銅版画熱じわじわもどる

この数ヶ月、銅版画から離れていました。ほかの仕事がばたばたして、落ち着いて時間がとれなかったり、紙版画や製本の制作や幾文堂活動のほうがいそがしかったり。けれど、11月のシネマロサでの上映会まで、落ち着いて制作時間がとれそうなので、ずっと保留になっていた連作に集中してとりかかることにしました。銅板にむかってニードルを握っていると、不思議と落ち着きます。
行為自体が、制作自体が、自分のアイデンティティなのでしょうか。やめたら、自分がからっぽになってしまいそうな恐怖(ふとそうなってしまいたい誘惑もありつつ)。だとしたら、ずっと続けていくことが、おおげさにいえば、生きることなのか。
アイデンティティって、状態ではなくて動態なんですねきっと。

それにしても、いつになくディープな世界になりそうな!いいのかな。いいのだ。
来年はこの連作を発表できるようにするつもりです。


2018年8月14日火曜日

素敵な額にいれてもらいましたの

オーダーをうけていた絵をおめかししました。先日、雑誌『RIVERWALK』の読者さんから、突然「原画を購入したい」とのご連絡いただきました。とくにモノクロのほうは、購入者さんの奥様がこの熊がご主人に似ているのを気に入って、絵がほしい。と思われたそうで。なんだか、とっても微笑ましい....。額はどうするか、ということになって、以前から気になっていた、埼玉の工房イサドさんにお願いしたところ、古材で素敵な額装をしてくれました。このまま納品していただいたので、わたしは写真でしか確認してないのですが、次回、自分の展示のときは是非オーダーしたい。と思いました。この二つの絵は、山小屋に飾られるそうです。涼しいところかな〜。






2018年8月3日金曜日

8/3-8/12作家zakka百貨展@大森の葡萄屋ギャラリー

作家Zakka百貨展 vol.7参加中です。 2018年8月3日(金)−12日(日)*7日(火)休廊 11:00−18:30 *最終日は16:00まで 葡萄屋ギャラリー arts + cafe 143-0023 東京都大田区山王3−29−3 JR大森駅西口5分  tel. 03-6429-73318/3-8/12

私はディキンソンの「草にはしなくちゃならない仕事がそんなにないね」という詩の言葉をヒントに作った怠けの伝道師グリーンマンをプリントした手拭い出品。手刷りで、なんと1500円也

そうだ、怠惰はうつくしい!



he Grass so little has to do — 
                            Emily Dickinson (1830-86)


The Grass so little has to do —
A Sphere of simple Green —
With only Butterflies to brood
And Bees to entertain —
.....................

草にはやらなくちゃならない仕事なんてそんなにないね
素朴な草のすることは
チョウをまもったり
ハチをもてなしたりすることなのさ








またいつかレモネードをご一緒に


「詩とレモネード」のイベントはちいさいながら、こころ深くに波紋を投げ掛けてくれました。
ありがとうございました。
さて、会期も終了して、搬出に行ったのに、ついつい飲みだして、大人すぎる女子トークで盛り上がってしまい、結局なにもせずに帰ってしまいました..反省です。

それでも、「運動はちいさいほどよい」をモットーにまたいつか、たとえば、ホットレモネードが美味しい季節にできたらとおもうのですが、年内は無理そうだし...なにかまたきっかけが浮上したときにとおもいます。よろしくお願いし致します。







「詩とレモネード」朗読会のこと


7/21土曜日には「詩とレモネードの朗読会」が行われました。
おかげさまで、満席となり(狭い空間ではありますが...)、ぱくきょんみさんに導いていただきながら、朗読者それぞれの思い入れと聞き入る耳たちの熱気に満ちた夜となりました。ご参加いただいた方々ありがとうございました。
 わたし的に特に印象的だったのは、中屋幸吉の「名前よ立って歩け」、と、ト・ジョンファンの「蔦」でした。「蔦」は、ユン英淑さんが韓国語で、乙益由美子さんが日本語で、素晴らしい朗読をしてくださいました。投獄中に見えた壁の蔦についてかかれた詩だそうです。それを受けて会場のカフェのオーナーが、壁つながりでダルウィーシュの話をしてくださいました。ディキンソン、ヴェルレーヌ、宮沢賢治、石垣りん、吉原幸子、などなど...いろいろな感情がゆさぶられます.....後半はぱくさんの自作の朗読を聞かせていただき、心底満たされました。
もっと、いろいろ書きたいことはあるのですがまとまらないまま....なんらかの形で続けられたらな。と放射熱の中でぼうっとなりながら、少しふわふわした気持ちで帰りました。知っているひと、はじめて顔を合わせるひと、いろいろなひとと、詩の言葉だけでいっときだけつながる。というのは、なんとも心地よいものでした。