本格的な冬になったら、火鉢を据えたいと思っています。楽しみです。
個展が近づいて参りました。そんななか、ラスト一点ではないのですが、物語の最終頁にくる絵の下図を練っています。そこには、ひとつ、獣の目が描かれるのですが、ふとそれが、靉光の『目のある風景』を思い出させました。
まさに混沌のなかにあるひとつの目。それがなにを語っているのか、いまだ議論はつきないようですが。あらためてその絵をみていると、怒りと哀しみを受け取らずにはおれません。しかし、強い美しい光をもった眼差しは、希望のまなざしでもあります。若かりし頃から、何度も近代美術館の常設で目にした大好きな絵です。