2020年5月23日土曜日

やがて風を生むために、不安の河を確かなものが流れて行く

世界中が悪い魔法使いに魔法でもかけられたようになっていて、
この不思議な感覚を、もう言葉にできないようになってしまいました。

それでも、創作はつづくのです。
それだからこそかもしれませんが。想像の力を落としてはいけないのですね。

アトリエのまわりは、鬱蒼とした草に覆われ、あれから一年が経ったことを感じさせます。まだ何も発信できていないけれど、この空間は得難いものになっています。
鎌倉は、自然に囲まれているからいいのですね。虫もいっぱいです。

進行中の出版企画が、ようやく具体的に動き出しました。
このゼロからイチまでが、とても悩ましかった。
打ち合わせのために、編集者さんが、北鎌倉までいらしてくれました。
とても集中できて、有意義な時間がもてました。

この静かな戦いは、終わることはないですね。だとしたら、抱えてどう生きて行くのか。家族がいても、友人がいても、ひとは孤独というものから逃れられないのではないでしょうか。だからこそ、芸術の力が必要で、小さな物語や詩や音楽、映画などに、助けられています。



タゴールの詩がお守りのように感じます。

ーひとりで進めー
もし君の呼び声に誰も答えなくとも ひとりで進め
ひとりで進め ひとりで進め 
もし誰もが口を閉ざすのなら 
皆が顔を背けて 恐れるのなら
それでも君は心開いて 
本当の言葉を ひとりで語れ
もし君の呼び声に誰も答えなくとも ひとりで進め
もし皆が引き返すのなら 
もし君が険しい道を進むとき 
誰も振り返らないのなら
茨の道を 君は血にまみれた足で踏みしめて進め
もし君の呼び声に誰も答えなくとも ひとりで進め
もし光が差し込まないのなら 
嵐の夜に扉を閉ざすのなら
それでも君はひとり雷で 
あばら骨を燃やして 進み続けろ




映画『タゴール・ソングス』
のオフィシャルサイトより引用させていただきました。
http://tagore-songs.com/





2020年5月1日金曜日

web展覧会『水の図書館』五月一日〜五月十五日

参加している、web展覧会のご案内です。
『水の図書館』五月一日〜五月十五日@ギャラリーwatermark
本日より開催です。九人の版画作家による造本のweb展覧会です。
この写真に載っているのはほんの一部....web上には美しい作品が多数UPされていますので、ながめるだけでもわくわくします。
是非、ご高覧くださいませ。
わたしは、タゴールの『迷い鳥』から一節だけを活版印刷し、版画による挿画をほどこした豆本と、のばらの版画を表紙にしたノートを出品しています。
展示室はこちらからどうぞ☞https://watermarkart.base.shop/

こちらでは、本をひらく動画をごらんいただけます。