2021年9月24日金曜日

「青春と読書」連載『動物哲学童話』

「青春と読書」(集英社)に連載中のドリアン助川さん著『動物哲学童話』10月号の動物は、「くじら」でした。挿絵を担当させていただいてから、はやいものでもう第7話です。動物と哲学と童話、かけ離れているようでいて、日本の昔話には一体となった物語があり、ひとと動物の間にはなにかあるようにも思えます。 この冊子は入手にちょっとした手間が必要なので、まとまるまでとおもって、あまりUPしていなかったのですが、先日、「くじらびと」という映画を観て、あらためてくじらの不思議さと人間との関わりの深さを感じたので。このおはなしは、ぜひ、読んでいただきたく....。 くじらのお母さんの話ですが、挿絵のくじらは子どもなので、そのうち大きなお母さんのほうの絵も描いてみたい。と思っています。

2021年9月15日水曜日

群像10月号

群像10月号に、野崎歓氏による「多和田葉子と森の兄弟たちー『オオカミ県』をめぐって」という批評文が掲載されています。絵本を中心に、わたしの絵についても丁寧にふれていただいています。
 
昨年、フランスで刊行された『out of sight』多和田さんの詩と写真の本についてや、これまでの多和田さんの描いてきた動物たちについて語られています。「俺」は、南下してきた狼だったのか...
 
「ジャック・ロンドン的といってもいい題材を、政治批判に直結させた剣呑な絵本なのだ。」
(本文より)
 
 
 


2021年8月8日日曜日

雑誌hanako9月号とコトゴトブックスさん

『オオカミ県』についてのお知らせです。

 その1

雑誌hanako9月号にて、「同じ釜の本をくらう」(話題の一冊について二人がクロスレビュー)というコーナーで、作家の倉数茂さんと、版画家のタダジュンさんが『オオカミ県』について書いてくださいました。Twitterで知ってびっくり。タダジュンさんは、知り合いでもありますが、おなじ銅版画の作家さんに素敵な感想いただけて励みになります。



その2

コトゴトブックスという新しい本屋さんがうまれました。
作家と企画して本を売っていくというスタイルだそうです。

 立ち上げ企画として、絵本『オオカミ県』朗読+トーク動画を扱っていただいています。

ベルリンの多和田葉子さんによる絵本の朗読+zoomトーク(多和田さんと不肖溝上)の一時間あまりの動画が、本とセットあるいは単独で、ご購入いただけます。よろしくお願いします。

ほかにもわくわくのラインナップです。

 

【COTOGOTOBOOKS】

https://cotogotobooks.stores.jp/





2021年7月10日土曜日

「版は物語る」展@文房堂ギャラリー7月11日(日)〜17日(土)

 「版は物語る」展@文房堂ギャラリー7月11日(日)〜17日(土) 凸による版の競演です。

 普段凹版銅版画をしているわたしにとっては、新しい試みで、 とにかく、どうアプローチしてもうまくいかなかったのです...ただ、この方向でもう少しやってみたい。という技法とぎりぎりに出会ったので、ほんの...その兆し...をご覧頂くということになりました。

 出品作家は素晴らしい方々ばかり...楽しいものになると思います。よろしくお願いします。 
「版は物語る」 文房堂ギャラリー 
7月11日(日)〜17日(土) 10:00〜18:30 
(初日11日のみ15:00よりオープン最終日は17:00まで) 
参加作家
生嶋順理 岩切裕子 江口潤子 柄澤齊 田中彰 常田泰由 中村菜都子 
林千絵 古谷愽子 戸次祥子 三井田盛一郎 溝上幾久子

東京都千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル4F 03-5282-7941 (会期中のみ会場直通) www.bumpodo.co.jp 

*一部作品は7月24日(土)〜8月7(日)の期間限定で、Watermark arts & WATERMARK arts & craftsのオンラインショップでも紹介されます。

2021年6月29日火曜日

週末の絵葉書屋のwebpage

 週末の絵葉書屋のページをつくりました。当ブログページ右上に、お知らせリンクにはっております。 https://www.icucomizo.com/about-4

open日情報など、最新のものをごらんいただけます。

よろしくお願いします。





2021年5月29日土曜日

週末の絵葉書屋@北鎌倉・六月の営業日

  

<週末の絵葉書屋>では、opendayに毎日「今日の小鳥」を展示しています。
5月28日の小鳥です。



真夏と真冬以外の、毎週土曜日と金曜か日曜、週二日の営業となります。(土曜日以外は変動がありますのでお気をつけください)

6月の営業予定日 
6月5日(土)6日(日)
  11日(金)12日(土)
  19日(土)20日(日)
  25日(金)26日(土)

(曜日に変動がありますのでお気をつけ下さい)。13:00-18:00

道順>

①北鎌倉駅下りホーム臨時改札口より

②線路沿いを大船方面へ50mほどススム
③右側に半開きの白い鉄門があるので入ル
④外階段の狭いスキマをススム
⑤椅子に看板が
⑥右手をみると掘ったて小屋がアリマス...そこ☞です


住所:鎌倉市山ノ内527-1-102裏の小屋











2021年5月21日金曜日

幾文堂プレス《週末の絵葉書屋》@北鎌倉の道順です

 北鎌倉駅からすぐのところに、小さな小屋を借りています。

銅版画ではなく、活版印刷や製本をするために借りているのですが、このたび週末だけのカードショップを開くことにしました。

真夏と真冬以外の、毎週土曜日と金曜か日曜、週二日の営業となります。(土曜日以外は変動がありますのでお気をつけください)


道順>

①北鎌倉駅下りホーム臨時改札口より

②線路沿いを大船方面へ50mほどススム
③右側に半開きの白い鉄門があるので入ル
④外階段の狭いスキマをススム
⑤椅子に看板が
⑥右手をみると掘ったて小屋がアリマス...そこ☞です


住所:鎌倉市山ノ内527-1-102裏の小屋












2021年4月13日火曜日

絵本刊行できました。

4月10日、絵本『オオカミ県』(多和田葉子・文、溝上幾久子・画、論創社刊)が刊行されました。先駆け原画展をしていましたので、なんだか時間が前後しているような、妙な感覚ではあります。原画展は最初静かにはじまりましたが、日を追うごとに、お客様も増えていき、最後の週末には、開場を待っていただくほどになりました。多くの励ましと、貴重な感想もいただきました。ありがとうございました。
多和田葉子さんの、スパッと小気味よいアイロニカルな視点に、絵がうまくからんでいるのか、最後まで確信ないままでした。
でもそこは、物語が個々にもたらす自由なイマジネーションの世界には到底叶わないと観念しして仕上げました。この絵本のメッセージが伝わることがとにかく大事だと思うのです。
多和田さんの文学は、批判精神とユーモアが同居しているところに魅力があると思っています。そしてその根底にある、優しさという言葉でいいのかわからない、憂いにも似た、どこかひんやりとした場所。とても居心地の良い、孤独感を包容してくれるような空間があるように思います。そこはやっぱり、言葉でしか導けない空間なのです....。

チームでの本づくりというのも、わたしにとっては初めてのことでした。勘違い、行き違い、意見のぶつかりなども経てますが、なによりふと気がつけば、編集者さんとデザイナーさんに力強く引っ張っていただいていました。ですが、さみしいことに、編集者さんはこの本を最後に退職されたので、なにか、わたしはぽつんと、取り残されたような気持ちです。
でも....歩みを、続けなくてはなりません。
手に取って、もしなにか感じるものがありましたら、レビューやメンションなど頂けたらと思っています。

オオカミ県の住人の問題は、ほんの些細な「偏見」が、いかに馬鹿馬鹿しいかという、差別に喘ぐすべてのひとの問題であり、知らず知らず踊らされ、労働力やイマジネーションを搾取されている、ほとんどのひとたち、私たちの問題でもあるのです。

メッセージは直球すぎるため、絵本としてはかなりの変化球です。
どうか受け止めていただけますように。ばしっと。




 

2021年4月2日金曜日

ウエブサイト開設&書店向けチラシ

 作品をみることのできるサイトをつくりました。

 まだ、構築途中ではあるのですが、少しずつ整えていきたいと思います。

展示情報等はnewsをご覧下さい。

  ICUCO MIZOKAMI art works

 

絵本『オオカミ県』(多和田葉子・文、溝上幾久子・絵、論創社刊)

の書店向けチラシができました。ご希望の方はowanto@gmail.comまで、

メッセージをいただけたら送ります。




 

 



2021年3月22日月曜日

KUNITACHI ART CENTER2021に参加しています

 桜がぽつぽつ咲き始めた国立で、毎年行われているアートイベントに参加しています。

国立に点在するギャラリーなどで、街にゆかりの作家たちがセレクトされています。

わたしは大学通りの丁度中間地点にあるwatermark arts&craftsで、4月10日発売の絵本『オオカミ県』(多和田葉子・文/溝上幾久子・絵)の原画を出しています。

発売に先駆けて3月31日には、ギャラリーに見本を出せることになりました。

また、ギャラリーshopページに、版画がセットになった予約販売があります。

この機会にどうぞよろしくおねがいします。


「おおかみたちのえものがたりⅡ」


watermark arts&srafts

3月20日〜4月4日(日)(月火休)

13時〜19時open

https://watermarkart.base.shop/






2021年3月14日日曜日

春に、オオカミ放ちます

 昨年からとりかかっていた、絵本『オオカミ県』多和田葉子・文、溝上幾久子・絵(論創社/価格:¥2000+税)ですが、ようやく色校正が終わりました。あとは、本の形になったものを待つばかりです。発刊日は4月上旬となります。ちょっと不思議な絵本になるとおもいます。強いメッセージをはらんでいるので、お守りのように、お手元においていただけるとうれしいです。また詳細情報ができましたらお知らせ致します。






2021年1月3日日曜日

2021年 あけましておめでとうございます。

 2021年 あけましておめでとうございます。

鳩がオリーブの枝をくわえて戻ってきたことで、
ノアが洪水が終わったことを知ったというエピソードからイメージして。
皆さんのもとに、たくさんのgood newsの小枝が届きますように。
願いを込めて。

本年は、絵本の刊行、原画展、新連載の挿画など、予定しています。
どうぞよろしくお願い致します。