2015年1月30日金曜日

しずかな反戦

 私がはじめて観た小津作品は『秋刀魚の味』だ。そのとき受け取ったものは、予想に反して映画から伝わって来る強烈な反戦メッセージだった。静かな日常を描いた映画の底には哀しみを帯びた怒りのようなものがずっと流れているようにみえたのだ。
 強い怒りや哀しみをかくしもったひとの語り口は、静かでやさしいだろうか。
 小津作品から、そのようなメッセージを受け取る人は多いようで、何年も前にETV特集で「静かな反戦」という小津安二郎特集が組まれたみたい。見逃したので、どこかでみられないかな。と思う。







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