2020年1月4日土曜日

本年もよろしくおねがいします。2020

北鎌倉にアトリエを借りてみたものの、なかなか始動できずにいましたが、簡易的な机を設置して、ようやく、仕事ができる体制になってきました。基本的には、ドローイングなどの制作と、小さな印刷局としての活動していくつもりです。狭いので、版画は出来ませんが、面識のある間柄の方には印刷機も含め、場所貸しもしていこうか模索中です。小さな発信基地となればいいな。なんて、思っています。
北鎌倉駅から、1分かからない場所にあります。

今年もどうぞよろしくお願いします。





2019年12月9日月曜日

みることによって

 先日、hasu no hanaで開催しました、「おおかみたちのえものがたり」展で、感じたことをすこし 書き留めておこうと思います。

 今回の個展はwatermarkから、四年ぶりです。こんなこというのも変ですが、あまり個展が好きではなくて、本当なら作品ができあがったら、発表する。という形をとりたいのですが、そんな大作家でもなく。少なくとも一年前には、展示の予定はたてていきます。
 今回は、手のかかる作品が一点仕上がってから予定をたてました。
 はじめ、展示をするのは、よくお世話になっていた馬喰町ART+EATの予定だったのですが、とても残念なことに2018の夏のはじめにいったんcloseとなってしまいました。それで、他をさがしているときに声をかけてくださったのが、移転リニューアルしたてのhasu no hanaでした。

 そもそも、この版画連作は多和田葉子さんの小さな物語ありきで始まっているものですが、その物語は短いながらも、言霊があり、世に強く問うようなメッセージが含まれています。それをどういう形で放つのか、というのはとても大事なことでした。そういう発信場所として、ギャラリストの考え方もの含めhasu no hanaはとても理想的なギャラリーでした。

 それほど丁寧にあつかってきたつもりでいたのですが、搬入をしてみると、自分が思っていたよりも、版画は紙であるからなのか、空間が弱く、絵には深みがないように見え、愕然としました。制作に集中していくうちに、自分の作品への要求も高くなっていたせいだと思います。
 どこかこころもとないままでのスタートとなってしまったのです。

 ところが、不思議なことに、自分でも気がつかなかった何かが、日を追うごとに空間に現れてきたのです。
 予想もしていなかったことですが、それは、物語と絵の間にあるなにかです。
 何人かの方から、描かれていないにもかかわらず「森」を感じたという感想をいただきました。空間の奥行きは、言葉のなかにも絵のなかにもないところへと広がっていったようです。
 
 それは、受け手の意識が自由に入り込むスキマのようなものでしょうか。なぜか、日を追っていくうち、絵と物語への解釈や、関心がすこしずつリレーのように高まっていきました。鑑賞していただくことで、作品は色を与えられていくように感じました。

 今回のように、物語に付随して絵を描くことは、たとえば、コンセプトを詰めきったり、画家の感性をダイレクトに作品に昇華させることよりも、バイアスがかかり、スピードはなく、絵画そのものに向かわせる引力は分散されてしまうかもしれません。
 でも、そういう力があることによって、間が生まれ、鑑賞者のなかにも間を生じさせ想像をかきたてることができたのかもしれません。
 自分の実力や実績などとは関係なく、わたしのなかには、いつもどこか、表現はメッセージだという気持ちがあります。作品は、ただ、ある種の感情を呼び起こす装置としてあるものではないと思うのです。そこには、意図をもった発信者があり、受信者もまた、意図をもって、その発信を自由に書き換えていくのだとおもいます。
 表現は、受けてを一つの方向に持っていくのではなく、分散させていくものなのしょう。そこには表象には現れない、自由を得た美があるはずです。

 自分にとって、実際に創作はできないけれども、言葉による世界はとても大切だと改めて思いました。まだこれからも、平面による泥臭い制作を続けるつもりです。黒の表現の面白さも出て来ました。


 この展示内容は、少し内容が加えられたのち、書籍化を予定しています。そこはまた、空間がかわるので、より密な世界になっていくかとおもいます。そのときには手の中に、森を生じさせるような気持ちで挑みたいと思います。とても楽しみです。




2019年11月28日木曜日

「おおかみたちのえものがたり」展終了☞ノエルの贈り物展はじまります。

「おおかみたちのえものがたり」展は 盛況のうちに幕を閉じました。ご来場いただいた方々ありがとうございました。
 会期中に、東京新聞に取り上げていただいたためか、後半には 、おおかみファンにも多く来場していただきました。美術や版画の世界のなかだけでないところで、興味を持っていただけたのはうれしいです。
 この物語は、今後の展開もあるようなので、またどうぞ、よろしくお願いします。

 年末恒例のWATERMARK ARTS&CRAFTSの「ノエルの贈り物 」展がはじまります。

11月29日(金)〜12月21日(土)
(12/4,5,9,10,17,18は休廊)
13:00〜19:00
Watermark arts & crafts
ウォーターマーク アーツ&クラフツ

186-0002 
東京都国立市東2-25-24-2F 
042‐573-6625


売り上げ の20%が「未来の福島こども基金」へ、10%が「台風第19号災害義援金」へ寄附されます。 




2019年11月21日木曜日

「おおかみたちのえものがたり」展 会期延長のお知らせ

ご好評につき、とびとびでの日程で、会期延長になりました。
ギャラリー詳細はこちらです。
www.hasunohana.net
【延長日程】
11/23(土) 12時〜19時
11/24(日) 12時〜19時
11/27(水) 15時〜21時

展示ではさまざまなご感想をいただいております。
なかでも、来てよかった。とのひとことをいただけると、とても嬉しいです。
ことば、ことに物語は生き物なのかと思わされました。ひとが読むことによって、生きるのでしょうか。
「おおかみ」も、 まだ、生き続ける可能性もみえていますが、このような形で 見ていただけるのは、ここだけになるとおもいます。
引き続きよろしくお願いします。





2019年11月9日土曜日

「おおかみたちのえものがたり」展@hasu no hanaはじまりました。

溝上幾久子 銅版画展「おおかみたちのえものがたり」はじまりました。
よんで、みる。
展覧会となっています。
どうぞよろしくおねがいします。





「おおかみたちのえものがたり」
ものがたり:多和田葉子 え:溝上幾久子
日程:2019年11月8日(金)〜 20日(水)
時間:月・火・土・日 11時〜18時
水・金 15時〜21時
休み:木曜日
入場料:500円
場所:ギャラリーhasu no hana
品川区戸越5-8-19
✴︎東急大井町線「戸越公園」駅より徒歩3分。
✴︎都営浅草線「戸越」駅より徒歩10分。
www.hasunohana.net

2019年10月14日月曜日

詩人の帽子

今回の個展は、あるちいさなものがたりをもとに作られた挿画で構成されています。そのものがたりは「俺」という人物の短いモノローグです。この「俺」を、どう描こうかと思った時に、わたしのなかには詩人がうかびました。いつも、無垢で純粋なこころを死守しながら、この世界を下支えしているものたち、が、わたしにとっては詩人たちであるような気がしてならないのです。「俺」は、いつも帽子をかぶっています。憧れのかつての詩人たちが、いつも帽子を被っているイメージであるように。



Twitterでひろったベンヤミンのことば。

生という書物のなかで、その本文の欄外に予言として記されていた見えない文字を、追想は紫外線のごとく、それぞれの人に見えるようにする。『一方通行路』



2019年10月13日日曜日

11月8日〜@hasu no hanaにて個展開催します。

昨日の台風は怖すぎました。各地の被害が心配です。
どうか、一日も早い復旧を。

前投稿に獣の目についての話がありましたが、結局「目」は出てきません。
「耳」になりましたの。

台風一過の多摩川丸子橋。
美しいです。

 




制作途中の版です。まだ、タイトルが仮なのですが、ものがたりと版画の展示です。