2020年6月13日土曜日

数ヶ月ぶりの美術館『神田日勝』展へ

この数ヶ月で、多摩川を渡って東京へ出掛けたのはわずか二回でした。

その一回が、東京ステーションギャラリーで開催中の神田日勝展です。
なんとも印象的な描きかけの馬の絵を見た方も多いのではないでしょうか。

東京ステーションギャラリーが再開したのは、つい先日のこと。
まだ、入場制限や、チケット販売の方法が変わっているので、サイトを確認してからのお出かけをおすすめします。

明治以降のいわゆる「画家」のほとんどは、今と違って○○会に所属、もしくはそこで選ばれたり、賞をもらうことを目標としていた作家が多いのです。
「会」アレルギーの私ですが、神田日勝のような画家をみると、「会」の存在が、孤独な画家を励ますものであったのなら、それも悪くないなあと思いました。北海道で、酪農家として働きながら、身の回りのものをモチーフとして描いていた日勝。特に馬に向ける眼差しにはまっすぐで慈愛に満ちており、生き物の命への暖かな愛に溢れています。久しぶりに気持ちが安らぎ、じんわりと芯から暖かくなりました。
馬の眼がほんとうに美しいです。いまにも動き出しそうなのに、半分が板のなかに埋もれている。なんだか、絵画というものの魅力の全てがそこにあらわになっているようでした。











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